無題

愛するものが死んだ時には、
自殺しなけあなりません。


愛するものが死んだ時には、
それより他に、方法がない。


けれどもそれでも、業(げふ)が深くて、
なほもながららふことともなつたら、


奉仕の気持に、なることなんです。
奉仕の気持に、なることなんです。


愛するものは、死んだのですから、
たしかにそれは、死んだのですから、


もはやどうにも、ならぬのですから、
そのもののために、そのもののために、


奉仕の気持に、ならなけあならない。
奉仕の気持に、ならなけあならない。